いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ノーゲーム・ノーライフ11 ゲーマー兄妹たちはカップルにならなきゃ出られないそうです」榎宮祐(MF文庫J)

ゲームで全てが決まる世界【ディスボード】――突如、見知らぬ部屋で目覚めた空と白、ステフとジブリール、イミルアイン。前後の記憶さえなく混乱する彼らの前に現れたのは、位階序列・第九位『妖精種』フォエニクラムだった――!
「はぁいみんな!! あたい個人配信企画!! 『カップルにならなきゃ永遠に出られない空間』お送りしていくのだわ★」
唐突に始まる異世界ネットライブ配信! 果たして空は世界の運命に打ち勝ち、四人のヒロイン達から彼女をつくれ――「いやこれ百合カップル二組爆誕して俺ぼっちになる展開じゃん!?」
約束されし敗北に慟哭する空! そして白達の恋は!? 大人気異世界ファンタジー、第11弾!!


3年半ぶりの新刊。
前巻はドワーフスーパーロボット〇戦してたらしいですよ。まるで記憶にございません!w 
で、今回は『〇〇しないと出られない部屋』をライブ配信するイマドキな内容。このライブ感が何でもありのこのシリーズらしさだ。こんなに間が空いてしまうと前後の繋がりが心配になるが。
さて、そのゲーム内容は、、、クローズドな状況で戦略性が薄くて物足りない。『  』らしくゲームを多角的に捕えて思わぬ視点から攻略していく展開を期待していたんだが。それと、他人の恋路は大好物なんだけど(妖精種とは仲良くなれそう)、『あいのり』みたいなタイプの番組が嫌いで、YouTuberとか投げ銭とかそういう文化にどうにも馴染めないおっさんとしては、好みの問題で楽しみきれなかった。あと、なんでいづなたんがいねーですか!(激怒)
恋を自覚する白がべらぼーに可愛かったのと、相変わらずのステフ弄りの絶妙な塩梅は面白かったから、まあそれだけでいいか。
ゲーム後、あれやこれやと盛り上げて次に期待を持たせてくれるあたりは流石。ただ、『  』の敗北という最強のカードは、いつの間にか負けてましたではなくて、もっと盛り上がるところで切って欲しかったという想いはある。
次回、世界を二分する全面戦争へ? って、もうすでに間者を送りこんでるじゃないですかやだー。