いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア14」大森藤ノ(GA文庫)

「フィン、リヴェリア、ガレス! Lv.7到達おめや~~~~~~!!」
【ロキ・ファミリア】三首領、都市最高位に到達す――。激震とともに走り抜けた一報に、都市が、学区が、そしてアイズたち冒険者が驚きと歓喜に包まれる。
更なるステージに上り詰めるフィン達に多くの者が祝福の声を上げ、希望の未来を夢見る中、彼等の主神は提案する。
「うちからのお願いや。後悔も喜びも思い出して、いったん、初心に戻らんか?」
それはパルゥムの冒険。
それはハイエルフの旅立ち。
それはドワーフの雄飛。
【ロキ・ファミリア】を生んだ、始まりの三人の物語が今、明かされる。
これは、もうひとつの眷族の物語。
――【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】――


フィン、リヴェリア、ガレス。ロキファミリアの三首領が揃ってLv.7に昇格した祝いの席で語られる、三首領の入団秘話。ロキ・ファミリアの始まりの物語。
【勇者】ファンはロキとの出会いと敗れた初恋の話。
イレギュラーが本領を発揮すると一般人に引かれるのはよくある話だが、これは切ない。今後、卑屈根性が植え付けられた小人族の中から、彼のフィアンセは現れるんだろうか。勇気のある女性小人族には決まって心に決めた相手がいるのは、悲劇なのか皮肉なのか。
また、ロキには当時のフィンが恋しいと言われているけど、尊大な生意気小僧なのは今もあまり変わっていないような。
【九魔姫】リヴェリアは閉鎖的なエルフの森から出た時の話。
現在と当時のギャップでは断トツ一位。誰これ?っていうレベルで今と違う。鼻持ちならないテンプレツンデレくっころお姫様じゃないか。属性盛り過ぎだろうw 
【重傑】ガレスは故郷の村の柵の話。
予想通りの堅物頑固漢だった。変化・成長という意味では最も面白味がないのがガレス。元々すでに成人していたから仕方がない(すでに七十を超えていたはずのリヴェリアからは目を逸らしつつ)
そんなことよりこの話は、犬猿の仲のエルフの姫にも関係なく懐くドワーフ幼女姉妹(カワイイ)と女装勇者(カワイイ?)がハイライトだからいいのだ。
三首領が揃ってレベルアップ、レフィーヤも復活して次回からダンジョンアタック再開の模様。そろそろアイズの活躍があっていいんじゃないですかね。