いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー (6)」佐島勤(電撃文庫)

IPUのチューダクール湖で新たな遺物を見つけた達也たち。遺物を伝説の古代文明シャンバラへの『鍵』であると考える達也は、この白い石板と新たに見つけた青、黄色の石板の3つの『鍵』をヒントに、次なる目的地をIPU連邦魔法大学ウズベキスタン校舎に設定する。
シャンバラの遺物、もしくはその手がかりを求めて魔法大学へ向かう達也たちだが、その背後に不穏な影が。
遺物を狙う視線、そして達也たちへ幻覚魔法が襲いかかる。敵の正体は不明だが、激しい攻撃は確実にシャンバラへと近づいている証拠。そしてついに達也たちはシャンバラの遺物へとたどり着く――!


宝探しin中東の続き。
見つけたら鍵で次も鍵。本命を見つけたら一部だけでまた別の所へ。とRPGのおつかいクエスト感があった今回。達也が状況に振り回されるレアケースを読めるのはちょっと楽しいが、イベントそのものはJRPGの悪しき風習なので、徒労感が強くてあまり面白くはないかな。
出てきた物と場所がわかった物は、かなりヤベーものだったことを匂わせているので、盛り上がりは発掘物が本題になりそうな次回に期待ということで。他国に奪われるフラグがビンビンに立っているのが不安だけど。
達也以外の所では、米国魔女の脱走(十六夜家とかいうピエロw)や遠上の帰国(離脱?)、八仙あっさり二人退場(やっぱり雑魚じゃねーか!)など滞りなく進んでいた。
ところで今回、一人だけコメディ時空で活動してた人がいるんですが。リーナさん、あなた出る作品間違ってません? 挿絵からして一人だけ絵柄が別物で笑うw
でも、息が詰まる展開の中で一服の清涼剤だったのは確か。あなたは是非このままで居てください。似たポディションだった一条が出なくなって久しいから貴重な存在なんだ。但し、光宣×水波ちゃんにちょっかいを掛けるのはやめてあげて。本作随一の癒しカップルなんだから。
次回、舞台は再びアメリカへ。魔法師の存在を脅かしかねない魔法とパラサイト関係のどちらに転ぶか分からないが、前者なら派手なドンパチ、後者なら光宣と水波の青春ラブコメ。どちらにしても楽しめそう。