“もしも”をテーマに『SAO』の世界を自由に描く公式アンソロジー小説!
『ガンゲイル・オンライン』や『クローバーズ・リグレット』だけじゃない! 『魔法科高校の劣等生』×『SAO』の幻のコラボ掌編も収録! グルメあり、ゾンビやアンデッドあり、そしてキリトが本編より三歳年下だったらまで!?
IFだからこそできる豪華な一冊!▼参加クリエイター陣はこちら▼
時雨沢恵一×黒星紅白、香坂マト×あるみっく、佐島 勤×石田可奈、周藤 蓮×星河シワス、渡瀬草一郎×ぎん太、高野小鹿×rin、牧野圭祐×かれい、Y.A×長浜めぐみ、川原 礫×abec
ソードアート・オンラインの世界で「もし○○が○○だったら」な短編を集めたアンソロジー。
スピンオフ作品に携わった作家他、八名の作家+本家川原先生の短編も加えて400ページ超の豪華仕様。
SAOのIFとしてはちゃんとキリトとアスナをメインに据えて、かつキャラの解像度が高い『もしキリトとアスナがゾンビゲームで遊んだら』が一番。デスゲームとしてのSAOを一番感じられるのは『デスゲーム脱落篇』。
でも、そんなことよりも何よりも
SAOオルタナティブで一番好きなのが『クローバーズ・リグレット』で、その中で一番好きなキャラであるナユタにまた会えたのが一番嬉しい。
以下各話ごと
長いので格納
第一章 時雨沢恵一×黒星紅白
SAO ~if ピトフーイが、SAO事件に巻き込まれていたら~
日本語じゃないと伝わらないボケとダジャレで漫才をするピトさんとレン。もしくは翻訳家への挑戦状。
ピトさんがあのデスゲーム内に居たら、こんなに大人しいわけがないでしょう。
第二章 香坂マト×あるみっく
もしキリトとアスナがゾンビゲームで遊んだら
ゾンビゲーを銃ではなくバールのようなもので無双する剣士二人。これはやりそう。容易に想像できる。
攻撃力そこそこで耐久力最強の長物とかキリトが最も好みそうな武器だもの。
SAOのIFの物語としては本作が一番キャラクターの解像度が高く違和感なく入れて、かつ面白かった。ただ、周囲の人物がいい人過ぎたかな。もう少し毒があれば完璧だった。
第三章 佐島勤×石田可奈
ドリームゲーム--くろすおーばー--
ドリームゲームというよりドリームマッチな、達也vsキリト。
相打ちでもお兄様に一太刀入れて退かせるブラッキー先生マジパネェっす!
キリトはしばしばポカやらかすので負けても驚きはないが、お兄様が後退する姿は貴重だ。
第四章 周藤蓮×星河シワス
デスゲーム脱落篇
デスゲームに巻き込まれたプロ棋士の少年の話。
うわーーーーー
開き直ったおかげで前を向いて生きる希望を見つけたのに、すぐ目の前が回避不可避のデッドエンド=問答無用の絶望って、なんて惨い話を書くんだ。しかもなんて酷いところで締めるんだ。思いっきり叫びたい衝動に駆られるのは仕方がない。
しかし、これこそがSAOの現実か……。
第五章 渡瀬草一郎×ぎん太
名探偵コヨミ/まだらのねこ
ナユさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ただただナユタにまた会えたのが嬉しい。しかもご飯三杯はいけそうな最高のエピローグ。ごちそうさまです。
物語は和風VRMMO《アスカ・エンパイア》のミステリ風イベントの話。
事件(ゲームのイベント)はカオスの一言なのに、ちゃんと結末前に犯人がわかるようになっているフェアな作りに感心。
ただ、SAOのifかと言われると……まあ、細かいことは気にしないことにしよう。
第六章 高野小鹿×rin
at the Children's Steps
もしキリトがもう少し若かったらという話。
ショタキリトで遊ぶお姉さんたちの図はわかりみが深い。特に直葉はお姉ちゃんポディションで楽しそう。
こうなるとシリカがメインヒロインになるのか……負けそうなメインヒロインだ。
第七章 牧野圭祐×かれい
この呪いをどう解いたらいいの -シリカと幽霊少女-
もしシリカのテイムモンスターがピナでなかったらという話。
前話に続きシリカが主役。シリカって意外と人気ある? 作家にはロリコンが多幸薄属性だから書きやすいんだろうな。
このシリカは闇が深すぎてちょっと。自分としては解釈違い。
第八章 Y.A×長浜めぐみ
もしアスナがレストランを開いた場合の、キリトの立ち位置的なお話
タイトルの割にはキリトは立ち位置に悩んでいない。というか給仕しかないよね。
二人の口調に違和感はあるが飯は上手そう。
第九章 川原礫×abec
ソードアート・オンライン If You Can Smile
もしキリトとユージオが罪人として追われる立場にならなかったら。
キリトとユージオ、その傍付きのロリエとティーゼ、4人でピクニック。
穏やかで幸せそうな四人に目を細める。のは良いのだが、話としてはユージオがかき氷作っただけじゃねーか!w