いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ1」橘公司富士見ファンタジア文庫
蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹園上空、高度二千メートル、抜けるような青さ、絨毯のように敷き詰められた層積雲が広がる空に突如現れた不純物――空獣(エア)。その不純物を駆逐し、飛空するひとつの騎影。長く漆黒の髪を踊らせ、空を舞う鎧を身にまとい、空獣の血で空を彩る騎士・鷹崎駆真。
「任務完了だ」
落ち着き払った声を発し、いかなるときも狼狽えることのない彼女の鉄仮面。ある日、彼女に空獣警戒の緊急任務が言い渡される。蒼穹園の空を護る彼女の返答はもちろん……、即座に拒否!?
えっ、ええ!! その日、駆真には任務よりも大事なことがあった!! 第20回ファンタジア長編小説大賞準入選作、暴走し、駆ける!


蒼穹園騎士団の若きエース鷹崎駆真。彼女には任務を放棄してでもやり遂げなければならない目的があった。その目的を達成しようとする彼女の行く手にはいくつもの困難が待ち受ける!
と書いても
親バカならぬ叔母バカが姪の授業参観に行く途中で異世界に召喚されたり古代遺跡で魔人に遭遇したり神になったりする話。
と書いても間違いじゃないという不思議。


・・・ってまたカオス小説か! 最近ホントに多いな。何故みんな様式美を壊したがるw
でも今回はツボに入った。
最大級の賛辞としてこの言葉を贈りたい「こ れ は ひ ど い」
駆真さんが素敵過ぎる。
姪の授業参観という目的のためには手段を選ばない極悪非道傍若無人ぶりに惚れる。誰しも一度はやってみたいと思う魔王の口上中に攻撃も、「世界の半分を〜」に「はい」と答えるも、迷路は飛んで上からも平然とやってのける。そこにしびr(ry
どの試練も笑えたが、傍若無人が際立った異世界での駆真さんが最高。
いやー面白かった。でも準入選がこれで佳作がゾンビ。富士見ファンタジアはどこに向かおうとしてるのか不安になるチョイスだねw