いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



カンピオーネ! 神はまつろわず (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 神はまつろわず」丈月城スーパーダッシュ文庫
カンピオーネ!―神はまつろわず (集英社スーパーダッシュ文庫)

草薙護堂は神殺しである。
神を殺した者は神の権能を得る。そしてその力を得た者は王者『カンピオーネ』と呼ばれ、覇者とも魔王とも称される。そんな高校生・護堂の求めるものは平穏な日々。しかし魔術師にして自称護堂の愛人・エリカがもたらす荒ぶる神との邂逅!? さらには、媛巫女・祐理も護堂に接近!?
新たな神話を紡ぐバトルファンジー開幕!

神々と対峙するド派手なバトルアクション。


間違えて2巻から読みはじめのかと。
諸設定が各キャラの口から公然と語られるという説明の仕方はなかなか斬新でテンポが悪くならなくていいのだが、若干の置いてけぼり感が。ウルスラグナを倒した時のことやエリカとの出逢いが語られることはあるのだろうか? 特に後者。何せこの話の一番の売りはどう考えてもエリカだし。
エリカ、いい女だなぁ。堅物相手でもコントロールしている駆け引きの上手さとか、この「ダメ男を育ててます」って感じがなんとも。ライトノベルのヒロインでこれだけ可愛いという言葉が似合わないキャラも珍しい。
メインであるバトルアクションは途中まで派手でわかりやすく好感触だったのだが、大事なラストバトルが微妙。ギリシャ神話薀蓄の垂れ流しでテンポが悪い。『剣』の設定だけは失敗じゃなかろうか。
そこそこ面白かった。次は(表紙から察するに)巫女さんが本格参戦?