いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「太陽のあくび」有間カオル(メディアワークス文庫)

太陽のあくび (メディアワークス文庫)
太陽のあくび (メディアワークス文庫)

頼子が残りの房を口に放り込む。この果実の味を、彼女の顔が語っている。頼子は食べているときが一番かわいい。「まだあるけん。食べる?」
愛媛の小さな村で開発された新種の夏みかんが通信販売で販売されることになり、少年部のリーダー風間陽介は父と一緒に東京へ赴くが、生放送は失敗。在庫を抱えることに。
東京のテレビ局と、愛媛の小さな村で夏ミカンを中心に繰り広げられる、彼らの物語。
第16回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞〉受賞作。


新種の夏ミカンを売るために頑張る少年少女と周りの大人達。うん、題材は地味だけど嫌いじゃない。文章も普通で特に読みにくさは感じない。
それなのに何故か話に入り込めない。全体的にピンボケしてるというか彩が無いというか。読んでいてもピンと来るところが無い。
終わりはスカッとする内容ではあるのだけど、そこまでに読み手として感情の起伏があまりないので感動はなかった。
「ふーん」で初めってそのまま「ふーん」で終わってしまった感じ。