いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「閃虹の機巧美神1」来栖宍(オーバーラップ文庫)

閃虹の機巧美神<ダブルイクス> 1 (オーバーラップ文庫)
閃虹の機巧美神<ダブルイクス> 1 (オーバーラップ文庫)

「わたしは女でダブルイクスに乗れる。あなたにはそれが出来ない。」
海上都市ユーテラスは人類とは異なる勢力、荒鬼(オルガス)と海竜(レヴィアス)による侵攻の危機に瀕していた。人類側も対抗手段として人型機動兵器「ダブルイクス」を制作していたが、操縦者は女性に限られ、しかもある条件をクリアする必要があった。開発者の息子であるティルは条件を満たすことが出来ず苦悩していたが、不思議な少女ビディに出会うことで、戦うための力を得るのだった。
B(バスト)・W(ウエスト)・H(ヒップ)の3タイプのダブルイクスが揃うとき、種族を超えた因縁が明かされる。特大のインパクトで送るメカバトル開始!

OVER LAPキックオフ賞特別賞


発想が完全にエロ親父のそれです。本当にありがとうございました。
女性型のロボットでおっぱいミサイルとかパンツバリアとか、酔った勢いで思い付いてしまうことはあっても、そのまま書いちゃう人はそうはいないだろう。これはそのまま賞まで行っちゃった稀有な例。
ロボットものでギャグ漫画のノリ、しかもギャグセンスがどこか古い。魔神英雄伝ワタル辺りが全盛期だった頃のアニメの空気があって、妙に懐かしい気分になった。どうにもオーバーラップ文庫の新人賞は昭和の香りがするものが多い審査員の
ストーリーは力を合わせて暴君を倒すオーソドックスなもの。
中盤はシリアス中におふざけが入ってどうかと思ったが、クライマックスはしっかりシリアスのまま通してくれたので、読後感は悪くない。
一発ネタ以上のものは無いけど、色物ロボットを「バカだなーw」って楽しめたのでこれはこれでありかと。
……って、どうして1とナンバリングされているんだろう。各々の敵討ちは済んでいて海底の和平も滞りなく進みそうと綺麗に終わってる。ネタ的にも続けるのは厳しいと思うが。