いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結1」渡航(ガガガ文庫)

冷たい木枯らしの吹くクリスマス。ささやかながらも暖かなパーティーの後、結衣は自身の心にもある”想い”が灯っていることに気付く。届かない祈りも、叶わない願いもきっとある。でも、欲しいものがある。本当は、嘘でもいい。たとえ、まちがっていても、正しくなくても、その手を握っていたい――。数多の人が欲しいものを願う夜。願いの数だけ、想いの数だけ語られない物語がある。……だから、これは、由比ヶ浜結衣の物語。全世界累計1000万部突破、青春小説の金字塔「俺ガイル」、もう一つの物語「結」始動!


「結」って完結の結じゃなくて結衣の「結」だったのか。
完結=三年生の話になると勝手に思っていたので、読み始めたら二年生の冬休みで面食らった。帯を見たら由比ヶ浜結衣の物語って書いてあったわ。まあ、あとがきを読む限り前者の意味「もう終わりにしてよ」という作者の願いも入っているような気がするけど。
さて内容は、
本編とは違い甘さが強い年末年始イベントを過ごす奉仕部の面々。寒くて人出の多い時期に二日続けて外に出るなんて、さてはこいつ八幡のニセモノだな!
なんて冗談はさておき、由比ヶ浜結衣の物語とある割には八幡視点がメインのいつもの俺ガイルの雰囲気で、本編とは行動が違うということは結衣エンドのifルートってことでいいのかな?
それにしてはうたた寝したり照れたり百合百合したりで可愛い成分はゆきのんの方が多かった気がするが。結衣がどこかお姉さん目線でゆきのんのことを見ている所為もあるのだろう。
今のところは本編のこの時期程ギクシャクしてないけど、結衣に傾いているわけでもない。ここからどう転ぶのか続きが楽しみ。
ところで本編で使われているネットスラングに懐かしみを感じるのは、本編のこの時期を書いていたころを意識して……はいないか、別に。小ネタはもっと古いもんな。あみんとか読んでる人の何パーセントに刺さるんだろう。アラフォーでも世代じゃないぞ。というかその親の世代だろう(^^;