いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



.hack//GU Last Recode

コンプリート作業を含め、全てをクリアいたしました。(パロディーモードは除く)
Vol.3までは当時を懐かしみながら楽しくプレイできた。初プレイ時は最後まで出来なかった(ような記憶がある)「痛みの森」もコンプリート。そして初見のVol.4へ。



以下、「Vol.4 あるいは世界を紡ぐ蛇たちの見る夢」の感想。

良かった点

・MMOのサービス終了の物悲しさを味わえる
・オーヴァンが生還して、話としては区切りがついた。
・AIDAちゃんかわいい
・欅の正体が何となくわかる

悪かった点

・ログインモブが極めて少なく、サービス最終日のお祭り感は味わえない
・ムービーが変にアニメチックでVol.3までの雰囲気と合わない。違和感しかない。
・Vol.4とナンバリングしておきながらたった3時間弱のボリューム
・敵が弱くアクションゲームとして全く面白くない
・クリア後のコンプリート要素一切なし
・BBSが使えない(見れない)
・ニュースも見れない
・もちろんサルバトール相原の動画もない
・何故かメールも使えない
・おまけカードゲームもできない←これはまあ別にって感じだが
・仲間キャラ総出演だが、みんな言葉少な。また、どの場面でも同じような事しか言わない
・特に志乃が酷く、日本語に不慣れな外国人のように片言



というわけで、Vol.4はThe Worldのサービス最終日を描いたエピソードだったのだけど、
ビックリするほど内容がスッカスカ。

元々アクションとしてはヌルく、ストーリーと仲間たちと関係を育んでいくことがメインのキャラゲーのはずなのに、その仲間たちがほとんど同じような事しか喋らない。また何故かメール機能が使用できなくなっているので、グリーティングカードでする仲間とのゲームを離れたやり取りもできない。割と恋愛要素ごり押しだったはずなのに、アトリと揺光とはあの後どうなっているのか。匂わせも無いとは思わなかった。
それに、随所にスタッフの悪ふざけが見えて面白かったBBS、近未来を予想したニュース、これらがあってこその.hackというゲームなのに、それらも全てカット。ニュースは、現代が近未来だったゲームの時代を追い越してしまったのだから、答え合わせ的な要素があるんじゃないかと期待していたのだが。
サービス最終日のエピソードなのに、ゲーム内でもメールでも仲間と思い出を語り合うことは出来ず、BBSでスタッフの想いを感じることも出来ずでは、どうやって終わりの余韻に浸ればいいのか分からない。

テキストを作る手間を極力省いた、作品に対する愛を一切感じないファンをバカにしたファンディスク。これにVol.4とナンバリングするのは詐欺に近い。


Vol.4がこんながっかりな内容だったので、終わったらパロディモードやるつもりだったのだけど全くやる気がなくなってしまった。なんでこんな蛇足以下のおまけを付けてしまったのか。Vol.3までのリマスターだけの方がまだよかった。