いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん5」燦々SUN(角川スニーカー文庫)

「……わたしだよ。さーくん」遂に訪れた初恋の人との再会。
マリヤが"あの子"であると認識した政近は、彼女への思いを巡らせる。そんな思い出いっぱいな夏休みも明け、征嶺学園は二学期へ突入! 会長選に多大な影響を与えるという学園祭に向け政近はアーリャさんをフォローしようとするのだが、クラスメートと自ら距離を詰める彼女の姿に心を掻き乱される。
「もしかして……妬いちゃった?」そう言って悪戯っぽく笑うアリサに、更に心は掻き乱されて──。
大人気ロシアンJKとの青春ラブコメ、恋模様が揺れ動く中、会長選にも新たな動きが!? 波乱の学園祭編、スタート!


ついに出会ったさーくんとまーちゃん。幼少期の思い出の人がマリヤと判り、姉妹との三角関係ラブコメに……なりませんよね、やっぱり。
アーリャの性格だと、他人ならいざ知らず姉が相手となれば一歩引いてしまうのは確実だから仕方がないか。この事実をここまで引っ張った理由とそれに付随するエピソードは今後に期待ということなのかな。
さて、今回は準備から開始までの文化祭編前編。
ハイライトは文句なしで手ックス手でフリック入力会話でしょう。
他人にバレないようにする意思疎通の手段として政近が用意した策が、相手の掌にスマホフリック入力でメッセージを伝える方法。実際に上手くいくかどうかは別問題として、これ傍から見たら手でこちょこちょとイタズラし合う、隠れてイチャイチャしてるバカップルにしか見えないだろう。しかも、直接言葉にしないのが良いのかアーリャがいつになく攻めっ気を出していて、政近がたじたじなのが新鮮で二人とも可愛い。この発想は天才だわ。
本編の本当のハイライトは文化祭開幕直後の生徒会選挙を絡めたクイズ大会だったんだろうけど、生徒会選関連はチンプンカンプンですわ。ルールも経過も理解は出来たのだが、如何せんこの学校の生徒会の選挙戦が異次元ファンタジーなので、どこが盛り上がりどころがよくわからないというのが正直な感想。
次回は文化祭(たぶん)後編。ライブがメインイベントか。
なにやら、いけ好かないお坊ちゃまが罠を仕掛けてるみたいだけど、政近・谷山・宮前が揃っているので何の心配もしていない。むしろえげつないカウンターを食らうことが必至な彼のメンタルの方が心配。それでもアーリャは一人テンパって何かをやらかしてくれるだろうから、それが楽しみ。