いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「負けヒロインが多すぎる!8」雨森たきび(ガガガ文庫)

負けヒロインが多すぎる! (8) (ガガガ文庫 ガあ 16-9)

「いまだけは私を――私だけを推してくれませんか」
生徒会選挙の季節。会長に立候補した天愛星さんは、なんと推薦人に俺を指名した。ただでさえ文芸部部長という重責があるのに、俺にそんな余裕はない。やんわり断るのだけど、天愛星さんはいつにもまして頑なで……。あの手この手で迫られ、なし崩しに俺は生徒会選挙に巻き込まれていく。そんなとき、対抗馬の推薦人に八奈見がなったと聞いて――
「正々堂々やろうよ、温水くん」
あなたは推さずにいられるか? 遅咲きヒロイン、馬剃天愛星ここにあり!!


真面目だけどポンコツな生徒会副会長・馬剃天愛星、一冊丸ごとヒロインです!な8巻。
温水がまるでハーレムラノベの鈍感主人公のようだった(ん? 度々「そういうとこだよ」と言われる理由がよくわかる、ラブコメ主人公ムーブにイラっとること多数(苦笑) 結局、このセリフ何人に何回言われたんだろう? 結構言われてたな。
さて、今回のイベントは生徒会選挙に体育祭。学園ラブコメの定番イベントを『負けイン』ならでは切り口で。
生徒会選挙の方は、準備期間は逃げる温水に追う天愛星で少々グダグダだったのだけど、本番になったら爆笑演説が怒涛の如く押し寄せてきた。流石負けイン、切れ味が違う。
八奈見さんの凡人には理解できない大盛ご飯演説を皮切りに、女の敵による応援演説にかこつけた俺の女宣言、某先輩による恥部を暴露されるゲリラ演説、締めはコスプレ会長候補による赤いシャウト。……なんだこれ? 生徒会長ってなんだっけ?w とりあえず温水と志喜屋さんは正座で5時間くらい説教されてきてください。
続いての体育祭は、変化球のクソボールだった生徒会選挙と打って変わって、ど真ん中に剛速球のストレートを投げ込んできた。
ついに表舞台に立たされる温水。そしてヒロインレースの一番後ろから大外一気で先頭に立った天愛星。誤魔化しようがない、正面からのストレートな告白が素敵だった。そして、そっち方面で話が進んだことにびっくりだ。ただこの作品のタイトル『負けヒロインが多すぎる!』なんだよね。。。いい娘が泣くのはやだなあ。
次回、ついに主人公を軸にしたラブコメになる?