いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第91回選抜高校野球大会 第11日

勝戦
東邦(愛知) 6-0 習志野(千葉)


東邦が投打で習志野を圧倒。平成最初のセンバツ優勝に続き平成最後の優勝も手にした。
投げては3安打完封、打ってはツーラン2本の大活躍。東邦主将石川昂弥のためにあるような決勝戦だった。前日の140球超の疲労で、逆にピッチングでもバッティングでもいい感じに力が抜けているように見えた。また、完封でも三振はたったの2つ。再三エースを助ける堅守と大胆なシフトも光った。
一方習志野は初回に3失点と、準々決勝、準決勝のVTRでも見ているような滑り出し。今日も逆転劇が始まるかと思ったのだが、これまでの粘り強さは影を潜めて淡白な攻撃に終始し、二塁すら踏めずに完敗した。決勝となると焦りや気負いが出てしまうものなのだろうか。

第91回選抜高校野球大会 第10日

第一試合
習志野(千葉) 6-4 明豊(大分)


明豊が1回に幸先よく3点先制。これで試合は明豊ペースで進むかと思われたが……。
これまでも先制される試合が多かった習志野は、打者が粘り強く食らいつき、小技を絡めて1点ずつ返していくいつもの試合運びを展開していたのに対し、明豊は2回からまるで別のチーム。打者の積極性はなくなり、堅いはずの守備は綻び、これまでは思い切りのよかった監督の投手交代の判断が今日はあまりにも遅かった。
3点の先制点によって歯車が狂った明豊と、ビハインドで逆に自分たちの野球が出来た習志野。先制点が両校の心理に予想外の効果をもたらした試合だった。




第二試合
東邦(愛知) 4-2 明石商(兵庫)


もう少し点数の入る試合を予想していたが、蓋を開けてみれば投手戦。東邦石川、明石商中森の両エースの力投で7回表まで3安打ずつで0が並ぶ息詰まる展開。
7回裏からは一転、打者が主役。疲れの見え始めた中森を捕えて東邦7番吉納がスリーランを叩き込めば、明石商も4番安藤のツーランですぐさま反撃。
結局そのまま東邦が逃げ切ったが、両校気合の入った意地と意地がぶつかり合うような試合で、今大会一番の試合だったかも。8回裏にオチがついてしまったのと怪我人がいなければ(^^;

結局、死球の河合くんは骨折じゃないか。あれだけ痛がっていたのに、すぐに治療に行かせない審判団は何を考えていたの? 東邦の監督が怒るのも当然。

2019春アニメ

◆視聴予定作品

フルーツバスケット

新キャスト&新スタッフによる完全新作だそうで。
HPのトップ絵が面長で残念な感じだったので心配していたが、PVを見る限りではそこまで悪くない。声も新キャストでも違和感はなかった。
ただ、岡崎律子さんの曲だけは残してほしかったな。でも大事なところで使うはず。いや使え!



◆視聴を断念した作品

『キャロル&チューズデイ』

今季一番気になるアニメだったが、Netflix独占配信とあるのでたぶん無理。
お金を出してまで視たいかと言われるとNo。
BSフジで水曜24時に視られるが、時間を合わせてTVを付ける習慣がないのでほぼ間違いなく忘れる。



◆他、気になった作品

川柳少女
『なんでここに先生が!?』 


他作品もネットで無料配信されるものの1話を見て、気に入ったら続けるというスタンスで。
冬アニメで完走したのはかぐや様だけだったけど、今期はどうかな?

4/1の雑談

四月一日

褞袍や袢纏など春になると綿の入った衣の綿を抜くことから「わたぬき」と読む(もちろん某CLAMP作品で知った知識)春を代表する日なわけだけど、、、寒いね(´・ω・`)
寒いので我が家の今晩の夕食はもつ鍋でした。



エイプリルフール

夜になってからザックリ検索しただけだけど、
元号の発表で大分埋もれてしまった感があるね(^^;
まあ、日本では数年間からすでに下火だった気もするけれど。



令和

良いですね。画数が少なくて良いです。


発表時に浮かんだ疑問点
・「令」の字は、一に刀の真ん中を下に真っ直ぐ伸ばすとの、点(ヽ)にマを書くの、どっちが正?
 →どちらでもいいそうです(ソースはNHKニュース7

・LなのRなの?
 →「R」で。
  R18になると騒いで「令和18年」をトレンドにしてしまうTwitter民……ハハッ(乾いた笑い)

平成35年まで有効な免許証は免許センター行ったら「令和5年~」に変えてくれるのだろうか?
 →不明(たぶん無理)
  新しい免許でもシステム更新待ちで、5月1日から即時「令和〇年~」になるわけではないらしい(ソースはラジオ)

「誰がために鐘を鳴らす」山本幸久(角川文庫)

来年には廃校、共学なのに女子がゼロ、の高校に通う錫之助。担任のダイブツに頼まれて、同級生の土屋、播須、美馬と音楽室を片付けていたら、昔使われていたハンドベルを見つける。女子高との合同練習目当てに4人はハンドベル部を結成することに。チームワークはバラバラ、経験もナシ。だが徐々に演奏の魅力に目覚めていく。男子高校生と独身教師が奏でる、笑えて泣ける青春物語。書き下ろし短編「まつげに積もる雪」も収録。


廃校寸前に不純な動機からできた男子だけのハンドベル部の奮闘と成長を描く青春小説。
前半分の200ページ超は正直言って微妙だった。
演奏はすぐ上手くなるはずもなく、女子高との合同練習という当初の目的は影も形もなく、彼らが何をモチベーションにしてハンドベルを続けているのか、理解できなかった。それに主人公である錫之助は愚痴っぽく(LINEスタンプ一つにイライラしすぎ)、ハンドベル男子部員はみんな華がなく(ぶっちゃけ全員モブっぽい)、不愉快なヤンキーには屈するしで、読んでいて楽しいところがあまりない。
ところが、キャリアウーマンでハンドベル部OGの霧賀さんが本格的に彼らに絡みだし、部員の播須の妹・一恵が出てきたぐらいからグッと面白くなる。
恋愛ばかりが青春ではないが、やはり青春小説にヒロインがいないのは寂しいというのと、二人ともキャラクター単体で魅力がある。特に霧賀さんはバイタリティ溢れる美人で、彼女の学生時代の思い出には現役の少年たちよりも青春感があって、まるで主人公のよう。巻末の解説を読んだら、霧賀さんは作者の他作品の主人公だそうで。納得。
また、後半になると錫之助の実家の金属加工工場や家族が話に絡んでくるのも大きい。
将来への不安という青春小説のど真ん中のテーマが出てくるのと、錫之助の親父が職人気質でお仕事小説としての楽しみが出てくる。そこに一恵が絡んでくるのがまた面白い。幸せな未来が描ける最後の演奏会と書き下ろし短編で読後感も良かった。
想像していた部活ものの少年たちの青春という感じではなかったが、悩める少年少女の物語で青春を堪能できた。面白かった。