いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 擦 ~愛弟子サヨナはぷにぷに天国DX仕様~」有象利路(電撃文庫)

事業局長「ラノベキャラが我が社に凸!?」
秘書「異世界転生という流行ジャンルを多く発行する弊社に『逆シチュ』で意趣返ししようとしている――との噂が」
部長「まったく、せめてアニメ化した作品に来てほしいものですな。それなら金にもなる。……で、その賢なんたらってどんな話だ? 面白いのかね?」
秘書「なんでもシコルスキという全裸男が貧乳ヒロインや役満級のお下劣男性キャラ集団ともに織りなす低俗ファンタジーだそうです。弊社名を『男のシンボル(笑)』に例えて大はしゃぎだそうで――」
事業局長「なんだそれは……! ただのクズ作品じゃあないかね!?」
秘書「果たしてそうですかね?」
 ベリィ(変装マスクを取る音)
部長「秘書!?」事業局長「貴様ァッ!!」



方々に喧嘩を売ったり風評被害を拡散させながら、出版業界の限界に挑み続ける怪作クソラノベ第三弾。
どうしたんだ天下の電撃文庫。何故三巻を出してしまったんだ? 電撃文庫編集部は揃ってドMの可能性が微レ存?

ラノベ業界よりもライト文芸業界が安易に乱発している「難病もの」を痛烈にかつ下品に切っていく《第二十話 初恋と弟子》が痛快だった。彼らの住む《シヌシヌ村》ではいったい何種類の奇病が発見されているのやら。ついでに同じく溢れかえっている《アヤ〇シ村》も切っていってほしかったが、それは次巻に期待ということで※あるかどうかは知りません
他は、、、
今回もド下品でチャレンジングな内容だったのだけど、慣れとは恐ろしいもので、ド直球な下ネタにも、えげつない自社自レーベルいじりにも耐性がついてしまっていて「おーおーやってるやってる」くらいの、酒場の喧嘩を遠目で眺めているような感覚だった。サヨナ嬢のツッコミにもこれといった新鮮味は感じられず。彼女も過去2巻で穢れきってしまったからね、仕方ないね。
そんなわけで、今回は流石にもう笑わされることはないかと思っていたら、またしても最後にぶっこんできやがった。
まさかのリアル突www これは笑うしかない。
実写で天丼しつつ、さらに高みへと飛び立っていくとは。というか、自社レーベルいっぱいあるのになぜ他社に行く。リアルに巻き込んでいく迷惑なスタイル。しかも電撃文庫が〇〇〇文庫さんに器で負けてるのがバレてるんだが、、、これも一つの自虐ネタかな?
今回も負けて(笑わされて)しまった。次こそ負けない!※あるかどうかは知りません