いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第104回全国高校野球選手権大会 第14日

勝戦
仙台育英(宮城) 8-1 下関国際(山口) 


仙台育英初優勝! 宮城県勢としてはもちろん東北勢としても初優勝を果たす。
中盤からじわじわと点差を広げていった仙台育英が相手に流れを渡すことなく、7回にはトドメの満塁ホームランまで出て、終わってみれば7点差の快勝。ついに優勝旗が白河の関を越えた。
勝敗の差は投手陣の疲労度の差か。
仙台育英愛工大名電戦の快投後、準決勝は投げずに中3日の左腕斎藤が7回1失点。万全の準備をうかがわせる快投だった。一方の下関国際は古賀から仲井のいつものリレーも、共に中1日での登板。古賀は4回から球が浮き始め、仲井も近江戦で130球投げた影響からか、これまでよりほんの少し球威がなくほんの少しコントロールが悪かった。そこを仙台育英打線に捕えられてしまった。

仙台育英は140km/h以上を投げられる投手を5人も揃えていたが、プロ注になるようなエースと言える存在はおらず、打つ方でもホームランが地方大会から数えても今日の満塁ホームランが初めてという柱のいない打線で、核はいないが粒は揃った甲子園まで来る高校としては珍しいタイプのチームだった。複数投手が当たり前になった高校野球、これからはこういうタイプのチームが台頭していくんだろうか。個性的な選手が活躍しヒーローの誕生を期待してしまうファンとしては、少し寂しい気もする。