いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



レビュー

「ロクでなし魔術講師と禁忌教典15」羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

「なんで! 俺が! こいつらの総監督を務めにゃならんのよ!?」 帝国代表選抜会を終え、いよいよ迫る魔術祭典。何の因果か、総監督を務めることになったグレン。メイン・ウィザードを勝ち取ったシスティーナと訪れたのは自由都市ミラーノ! 平和の祭典に相応…

「死体埋め部の悔恨と青春」斜線堂有紀(ポルタ文庫)

英知大学に入学したばかりの祝部は、飲み会の帰りに暴漢に襲われた末、誤って相手を殺してしまう。途方に暮れた祝部を救ってくれたのは、同じ大学の先輩だという織賀だった。しかし死体の始末を申し出てくれた織賀の車には、すでに別の死体が乗っており、祝…

「かくりよの宿飯 十 あやかしお宿に帰りましょう。」友麻碧(富士見L文庫)

手作りのお弁当と引き換えに、伏せられてきた大旦那の真意へ触れた葵。自ら捕われた大旦那を進むため、葵は天神屋の仲間たちとともに決戦の地・妖都へ向かう。 ついに始まる八葉夜行会。雷獣の陰謀はめぐり、大旦那を“隠世”の底へ封印する提案がなされた。採…

「アクセル・ワールド24 ―青華の剣仙―」川原礫(電撃文庫)

物理攻撃無効。属性攻撃無効。接近不可能な超難敵《太陽神インティ》を討つべく、六大レギオンの総力が結集する。 打倒インティ、そして黒雪姫解放の鍵――。それは、インティが放つ《炎熱ダメージ》無効の強化を施された《ルシード・ブレード》、そしてその所…

「さくら書店の藍子さん 小さな書店のささやかな革命」浅名ゆうな(富士見L文庫)

錆びれた佇まいの「佐倉書店」。偶然書店に入った康樹はそこで、しつこく珈琲を勧めてくる最高に野暮ったい女性、藍子に出会う。 佐倉書店の店長だという藍子は万引き犯も見逃してしまう程のお人よし。加えて書店は常連客しかおらず、赤字続き! 誰にでも優…

「りゅうおうのおしごと!11」白鳥士郎(GA文庫)

「私を殺して……」 奨励会三段リーグで三連敗を喫し心が折れた銀子は、八一に懇願する。 「俺が連れて行ってあげますよ。絶対に死ねる場所へ」 こうして二人は将棋から逃げた。それは同時に、なぜ将棋を指すのか問い直す旅でもあり―― なぜ、八一は銀子を『姉…

「吸血鬼に天国はない」周藤蓮(電撃文庫)

大戦と禁酒法によって旧来の道徳が崩れ去ったその時代。非合法の運び屋シーモア・ロードのもとにある日持ち込まれた荷物は、人の血を吸って生きる正真正銘の怪物――吸血鬼の少女であった。 仕事上のトラブルから始まった吸血鬼ルーミー・スパイクとの慣れない…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない (13) あやせif 上」伏見つかさ(電撃文庫)

高校3年の6月。俺はあやせから、相談を受ける。「お兄さん、桐乃のことでご相談があります!」あやせは妹の親友で、俺のことを嫌っている……これからもそのはずだった。 なのに相談に乗っているうち、 「わたし、お兄さんにずっとひどいことを――」誤解は解け、…

「おいしいベランダ。 返事は7日後のランチで聞かせて」竹岡葉月(富士見L文庫)

まもりとお隣に住む恋人・葉二のベランダ菜園には、華やかなパッションフルーツも加わって、夏が楽しみな季節。 同時に、まもりは就職にむけて心が騒ぐ大学3年目に。教職を目指す湊ちゃんと違って、何をすべきか悩んでしまうけれど……! 就職活動の手がかりに…

「木曜日にはココアを」青山美智子(宝島社文庫)

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救う―…

「魔法学校首席になったら嫁と娘と一軒家がついてきたんだが」桐山なると(ファミ通文庫)

一般教養で満点を取り、なんとか学年首席になったミジョア。首席になれば狭苦しい学生寮を出て、最新魔法が施された一軒家に住める。うきうきで屋敷に向かうとそこには先住者がいた。教師の手違いにより、魔法の天才&変人と名高いエルキッサにも居住権が出さ…

「好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件2」小牧亮介(角川スニーカー文庫)

“他人の自分に対する好感度”が見えるようになった高校生・桐崎冬馬は晴れて学園の美少女四天王の一人、九条桃華と恋人同士に。桃華から冬馬への好感度は変わらず100とカンスト状態。だが、桃華の頭上に現れた“両思いになった相手のテンション”が分かるメータ…

「夏へのトンネル、さよならの出口」八目迷(ガガガ文庫)

「ウラシマトンネルって、知ってる? そこに入れば欲しいものがなんでも手に入るんだけど、その代わりに年を取っちゃうの――」。そんな都市伝説を耳にした高校生の塔野カオルは、偶然にもその日の夜にそれらしきトンネルを発見する。――このトンネルに入れば、…

「ニセモノ夫婦の紅茶店 ~あの日の茶葉と二人の約束~」神戸遥真(メディアワークス文庫)

神経質で毒舌な秀二と、明るくて社交的なあやめ。紅茶専門の喫茶店『Tea Room 渚』を営む“夫婦”は、実は4つのルールで結ばれた赤の他人同士だ。偽りの関係を通して次第に秀二への恋心が高まるあやめだけど、気になるのは《どちらか一方の申し出で、いつでも…

「漆黒の狼と白亜の姫騎士 英雄讃歌1」森山光太郎(メディアワークス文庫)

端整な顔立ちに幼さを残す少年──エゼアル・スラヴァード。フェガリ皇国に彗星のごとく現れた将校は、内に恐るべき戦の才を秘めていた。 隣国、アウルム王国にも時同じくして、一人の少女が出現する。神将と名高い元帥の秘蔵っ子ルーナ・ミセリア。 後世、革…

「君死にたもう流星群4」松山剛(MF文庫J)

自らのタイムリープを天野河星乃に告白した平野大地。だが、その衝撃の事実は二人の関係をかえってギクシャクさせてしまう。ちょうどそのころ「大流星群の犯人が、この高校にいるって聞いてね」というイオの言葉に呼応するように、驚愕の人物が大地たちの前…

「Unnamed Memory II 玉座に無き女王」古宮九時(電撃の新文芸)

「その時は――魔女〈ティナーシャ〉を殺すさ」 契約のもと、一年という限られた時間を共に過ごすオスカーとティナーシャ。だが突如二人の前に、ティナーシャのかつての婚約者・ラナクが姿を現す。古き魔法大国の血を継ぐ彼は、新たに国を興すと大陸全土への侵…

「Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王」古宮九時(電撃の新文芸)

「俺の望みはお前を妻にして、子を産んでもらうことだ」 「受け付けられません!」 永い時を生き、絶大な力で災厄を呼ぶ異端――魔女。強国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた『子孫を残せない呪い』を解呪するため、世界最強と名高い魔女・ティナ…

「あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選」(PHP文芸文庫)

“ビストロ・パマル”のシェフ・三舟の推理が、思わぬ温かな真相を導く「割り切れないチョコレート」、息子から恋人がストーカー被害に遭っていると相談された探偵が、事件に立ち向かう「鏡の家のアリス」。そして、駅に伝言を残すことで気晴らしをしていた主…

「黒猫のおうて!」八奈川景晶(富士見ファンタジア文庫)

奨励会三段リーグ全勝優勝という偉業を成し遂げた天才棋士・長門成海は、突如理由も告げずに将棋界を去ってしまう。その心変わりに日本中が驚愕する中、女流棋士・三河美弦は強くなりたい一心で空気も読まずに成海の元までやってきて!? 「将棋を教えてくださ…

「小説 天気の子」新海誠(角川文庫)

高校1年の夏、帆高は離島から家出し、東京にやってきた。連日降り続ける雨の中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は不思議な能力を持つ少女・陽菜に出会う。「ねぇ、今から晴れるよ」。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――。天候の調和が狂っていく…

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア12」大森藤ノ(GA文庫)

結論から言えば。 それは語り継がれることのない物語だ。 誰が勝ち、誰が負け、誰が生き、誰が死に、誰が吠え、誰が嗤い、誰が哭いたのか。そこに富と名誉はなく、倒れた者は歴史に名を刻むこともなく。誰の記憶 にも残らぬまま、天の葬列に加わるのみ。 け…

「シャルロットの憂鬱」近藤史恵(光文社文庫)

シャルロットは六歳の雌のジャーマンシェパード。警察犬を早くに引退し、二年前、浩輔・真澄夫婦のところへやってきた。ある日、二人が自宅に帰ってみると、リビングが荒らされており、シャルロットがいない! いったい何が起こったのか。(表題作) いたず…

「ぶたぶたのティータイム」矢崎存美(光文社文庫)

ふだん離れて暮らす母親を喜ばせようと、お邸のアフタヌーンティーにお呼ばれした凪子。新緑の庭に、英国風のお菓子とおいしい紅茶を運んできたのは、想像を超えた、とてもユニークな人物(?)だった――(「アフタヌーンティーは庭園で」)。 中身は中年男性、見…

「処刑少女の生きる道 ―そして、彼女は甦る―」佐藤真登(GA文庫)

この世界には、異世界の日本から『迷い人』がやってくる。だが、過去に迷い人の暴走が原因で世界的な大災害が起きたため、彼らは見つけ次第『処刑人』が殺す必要があった。 そんななか、処刑人のメノウは、迷い人の少女アカリと出会う。躊躇なく冷徹に任務を…

「ひとり飲みの女神様 2杯目」五十嵐雄策(メゾン文庫)

秋本番。お酒大好きOL月子が出かけたのは、東京・青梅の蔵開き。『純米生原酒しぼりたて』に『純米大吟醸』、三百年ものの杉で作った木桶で寝かせた日本酒に、梅酒や竹酒……。ずらりとそろう銘柄を前に“日本酒帝王"月子はどこまで飲み干せるか!? さらに、昔は…

「夏の探偵は学生しかしない」山本豪志(徳間文庫)

野島芳生は社会心理学科の准教授今井由里子の研究室へ見学に行くため、東央大学渋谷キャンパスを歩いていた。すると人だかりが出来ていて、何事かと事情を聞いてみると女子トイレが盗撮されたらしい。容疑者は猿顔を真っ赤にしながら無実を叫んでいる。研究…

「秋山野要は愛されている。」石崎とも(電撃文庫)

高一の夏休み。事故にあった秋山野要はベッドの上で目覚めた。三人の美少女に囲まれて――。 今がチャンスだと言わんばかりに、記憶を失ってしまった要に、あること無いこと吹き込もうとする少女たち。 「わたしとらぶらぶだったの!」「要様の心を射止める争奪…

「キノの旅 XXII ―the Beautiful World―」時雨沢恵一(電撃文庫)

キノとエルメスは誰もいない街を走り――そして、国の南側で、一つのドームを見つけた。「よし、行ってみよう」そのドームへ続く道へとエルメスを傾けた。薄暗いドームの中には、平らな石の床が広がっていた。その上に、無造作に散らばっているのは、多種多様…

「スーパーカブ5」トネ・コーケン(角川スニーカー文庫)

高校卒業も間近の1月。3ヶ月後に迫った大学生活の目途も立ち、山梨で過ごす時間もあと少し。しかし残った高校生活を平穏に過ごそうとする小熊とカブに、突然の試練が襲い掛かる。入院期間は5週間。初めての入院、初めての手術。同じ病室になった、3人の個性…